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鹿沼 頭痛 片頭痛のメカニズムについて 頭痛を向き合うために必要な情報

頭痛とは

頭痛には大きく分けると「一次性頭痛(慢性頭痛)」「二次性頭痛(器質性頭痛)」というものがあります。

一次性頭痛は、命に直接かかわることのない頭痛(片頭痛や緊張型頭痛)

二次性頭痛は、なんらかの病気の症状として起こってくる頭痛(クモ膜下出血や脳腫瘍)命にかかわるもの。

片頭痛とは?

主にこめかみから目のあたりがズキンズキン、ドクンドクンと脈打つような痛みが発作的におこる頭痛です。

痛みは、1か月に1~2回、多いと週1~2回程度の頻度で痛みの発作が現れます。発作が現れると4時間から2~3日痛みが持続します。

片頭痛の痛みは、片側だけではなく、両側が痛くなることもあり、痛む場所も変わることがあります。

片頭痛のメカニズム

人は、過度なストレスを受けると、ストレス反応として、血液内の血小板からセロトニンという神経伝達物質が血液中に一気にそして大量に放出されます。セロトニンは、脳の血管を安定させる作用があります。しかし、大量にセロトニンが放出されると脳血管を一気に縮んで血流が悪くなります。

一気に体内に代謝されたセロトニンは、次に一気に枯渇してしまいます。すると、縮んでいた脳血管が一気に広がります。脳の太い血管の周囲に網目状に張めぐされた三叉神経が刺激を受けます。刺激を受けた三叉神経は、痛み物質を放出し、脳血管が腫れて血管拡張がさらに起こり、ますます三叉神経が刺激されます。

 

過度なストレス

ストレス反応

血小板からセロトニン放出

脳血管が収縮

セロトニンが出尽くして減少

反動で脳血管が拡張

脳血管が三叉神経を圧迫し痛みが生じる

 

というような感じで片頭痛が起こります。

片頭痛の特徴

・片側(両側)が痛む

・体動で頭痛が悪化する

・日常生活に支障をきたす

・光過敏

・音過敏

・におい過敏

・閃輝暗点(せんきあんてん)を伴うことがある(ギザギザした歯車のような光が視界にあらわれる)

・肩こりがおこる

・吐き気をもよおす、吐く

 

幸福ホルモンといわれているセロトニンも、過剰なほど放出されると、片頭痛の原因となることが分かります。

 

 

脳は悲鳴を上げている  著 清水俊彦 参照